このサイトは主に心理面を取り上げますから、常識、マナーといった点は軽く要点だけ押さえて触れておきます。
【相手の親への挨拶】
◆結婚の挨拶時に初めて結婚の話が出るようなことは避けましょう。自分の親には、自分が話を先に通しておいたほうが良いです。
◆できれば女性側の親に、先に挨拶にいくほうが無難です。ただ住んでいる場所など事情がありますから、事情を優先して良いでしょう。
◆服装は男性ならスーツやジャケットが無難です。女性ならカジュアルすぎない、清楚に見える、抑え目の服装が良いでしょう。
◆手土産はちゃんと用意してください。3000~5000円が無難です。何が良いかは好みを先に考えて検討しておく必要があります。
◆結婚式の話は、先に進めてはいけません。気を悪くする親もいます。「まずは挨拶が済んでから」という建前だけでも持っておいてください。
◆お礼状まで必要かどうかは、相手の家庭の雰囲気を見て、格式やマナーを大事にしそうかどうか考えてみたほうが良いでしょう。雰囲気によっては、形にこだわりすぎると、やりすぎ感が出るかもしれません。
【両家顔合わせ】
◆単なる挨拶ではなく、結納の代わりにも成り得る、ちゃんとした儀式の一つであるということを忘れないでください。ちゃんとした儀式なのですが、格式ばったものではなく、和やかになるよう心がけましょう。
◆日程、場所、などは二人が両家の親とうまく調整しなければなりません。宿泊の手配などもあるかもしれません。場所は個室のあるレストランが無難で、1万円台ぐらいの、コース料理が良いでしょう。両家顔合わせに慣れているレストランがたくさんありますから、検索してみてください。
◆手土産や服装は、「片方だけがちゃんとしていて、片方だけが軽い」ということにならないよう、事前に調整しておいたほうが良いでしょう。
◆軽い段取りはあったほうが良いです。最初の挨拶、お互いの親族(親だけなら親の)紹介、締めの挨拶、ぐらいで良いでしょう。必要なら、写真撮影も忘れないようにしてください。婚約指輪が用意されている場合は、それをお披露目すると良いでしょう。
結婚情報誌などに詳しく書かれていますから、参考にしてください。しかし情報量が多すぎて混乱する可能性もあるので、とにかく要点だけ押さえて、雰囲気良く終わらせれば良い、と考えていたほうが良いでしょう。
特にプライドの高すぎる男性に多いのですが「なんで結婚してやるのにヘコヘコしなきゃいけないんだ」などと考えて、温和な態度を取れない人がいます。そして最も厄介なのは、結婚の挨拶というイベント、相手の親に「恐れを抱いていることを自覚していない」ということです。簡単に言えば、ビビッている。ビビッている自分に気付かないと、ふてくされたような、逆ギレしたような、もしくは理由をつけて投げ出すような態度になってしまいます。
プライドの高い男性でも、本当に余裕があれば「温和にして諂(へつら)わず、威にして猛(たけ)からず」でいられます。つまり、温和だけどヘコヘコしていない、しっかりしているけどトゲトゲしたり偉そうにしていない、ということです。
ちなみに、偉そうにしてしまうぐらいなら、まだへつらっていたほうがましです。まぁそれはともかく、温和に接することこそ最高に大きな器である、と考えておきましょう。頑なな態度になるのは、小ささを露呈していることになります。
恐れから、傷つき、変な子供っぽさを出して、結婚が破談になったカップルもいます。まずは精神を整えましょう。
相手の親というのは、自分から見て立場も強く、二人の関係に口出しすることもある、最も影響力の強い部外者です。自分の親が言うことはそうでもないのに、相手の親が言ってくることは、ほんの些細なことでも傷つきます。服装を注意されればもちろんショックを受けやすいですし、単に相手の親が「いざ結婚するとなると寂しいねぇ」と言っただけでも、ショックを受けて「結婚に反対ってことかな」と受け取ってしまいかねません。
傷つけば、頑なになります。すぐ反発したくなったり、すぐ諦めたくなったりする人もいます。「相手の親から言われることはキツく伝わるのに、なんでああいう言い方をするんだ」とか、相手のせいにしたくもなります。
相手の親が軽い気持ちで言ったことも、こちらは過度に傷ついてしまうということを、先に覚悟しておきましょう。「そんなに強い気持ちで言ってない」と、せめて頭では、分かっておきましょう。特に傷ついている自覚がなく逆ギレのようになってしまったら、それはカッコ悪いですから。
相手の親に優しくなるためにも、敵視しないためにも、ちょっと落ち着いて、その気持ちを考えましょう。小さいころから何十年も一緒に歩んできた子供を、これから手放すのです。それを望んでいても、いつか来ることだと分かっていても、寂しい気持ちや、奪われるような気持ちが、消えるわけではありません。それと同じ気持ちになれないまでも、よくイメージしてみましょう。20年30年という月日がどのようなものか、例えば赤ちゃんのときから育てた飼い犬を他の人に渡すようなことをイメージしたりして、イメージしてみましょう。
当たり前ですが、相手の親は敵ではありません(場合にもよりますが…)。簡単に、よろしく、と言えない親もいます。好ましくないですが、寂しさが文句として出てしまう親もいます。
自分が傷つくと、相手の親を思いやるのは難しくなりますが、できるかぎりよくよくイメージして、「そりゃあんなことも言いたくなるよ」などと受け止められるようにしましょう。あなたの受け止める器をストレッチしておきましょう。
意外と分かっていない人が多いことですが、結婚後までずっと言えること。それは「自分の親」と「彼氏(彼女)」との間に入って、自分がちゃんと調整役を果たさなければならない、ということです。マネジメント精神が必要だということです。
血のつながっていない、相手の親が言うことは、特に刺さります。相手の親も、実は、息子の彼女(妻)、娘の彼氏(夫)、から言われることが結構刺さるのです。このトゲが直撃しないためにも、間にいる人がしっかりとクッションの役割を果たさないといけません。
例えば親が結婚式の日取りに不満を言ってたとして、「親がこういう風に言ってた」ということを直接そのまんま自分の彼氏や彼女に言うのは、調整役を果たしていないことになりますよね。それが納得いかないことや、自分の彼氏彼女を傷つけるようなことなら、親に対して自分が「今さらそれを言ったら〇〇(彼氏や彼女)がかわいそうだよ」と言って、歯止めをかけたり、諫めたり、対案を出したりしないといけないでしょう。
夫や妻が怒っていた話を、親に直接垂れ流すのも、やってはいけないことです。その怒りがもっともだと思うのなら「〇〇が怒ってたよ」などと、責任を怒っていた本人にかぶせるのではなく、自分が盾になって「それはダメだよ」と親に言わなければいけません。
特に、自分の実家側の立場になりすぎる人が多いので、気を付けてください。実家側に立てば、彼氏彼女(夫や妻)は孤立します。できるだけ彼氏彼女側に立って、実家とのクッションになるということを心がけましょう。二人の関係を守るということを第一にしてください。
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